お店をオープンされた理由とコンセプトを教えてください。
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私はもともとプログラマーとして長年日本で働いてきました。ですが、人と直接関わる仕事に挑戦したい思いが強くなったこと、コーヒーやカフェが好きだったことが重なり、カフェを開業することにしました。
三浦半島の国道134号線沿いのエリアもずっと好きで、海沿いのドライブやツーリングの途中に立ち寄れるカフェがあればいいなと思っていたので、この土地に自分自身がほしいお店を作ろうと決めました。
また私の出身地であるアメリカ・ポートランドは、テクノロジー、アート、自然がうまく交わる街で、そのエッセンスも表現したいと考えました。建物には太陽光パネルを設置し、柱に使った集成材はサステナビリティを意識した選択です。そのおかげで、一般的な建材では実現できない広い間取りで、海と山を存分に楽しめる開放的な空間が完成しました。
おすすめのフードメニューを教えてください。
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オープンサンドがおすすめで、アボカドとリコッタチーズを贅沢に使ったメニューが人気です。アメリカのカフェには必ずアボカドトーストがあるので、それをもう少し豪華にアレンジしました。また地元・佐島のしらすを使ったしらすチーズなどもあります。
パンは隣町の葉山にある人気ベーカリーであるブレドールさんのサワードゥを使用しています。コロナ禍にポートランドでサワードゥブームがあり、あの独特の酸味と風味がとても気に入っているんです。ランチセットのデリは季節ごとに変えていて、三浦半島で採れるキャベツなど、できるだけローカルの食材を使うようにしています。 
どのようなお客さまがいらっしゃいますか?
平日は地域の方が中心で、週末には三浦半島をめぐるドライブやツーリングのお客さまが多くいらっしゃいます。また、愛犬との散歩の途中に立ち寄られる方も少なくありません。興味深いのは、この佐島という場所には、佐島港などで働く地元の方々と、別荘地としてゆったり過ごす方々、ふたつの異なるお客様層がいらっしゃることです。どちらの方にも気軽にお越しいただきたいという思いから、オープンサンドのほかにも、おむすびなどご飯系のメニューも充実させました。
スイーツにも力を入れていると伺いました。
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当店のパティシエがゼロからメニューを考案し、店内で手づくりしています。米粉で作るグルテンフリーのケーキや、ベルギーワッフルが人気です。米粉は固くなりやすく日持ちもしにくいため、何度も試作を重ねて外側はサクッと、内側はフワフワの食感を追求しました。
ワッフルに添えているジェラートは、横須賀のジェラテリア コンナカさんのものです。また、アフォガードシェイクなどコーヒーを使ったデザートドリンクもおすすめです。
使用しているコーヒー豆について教えてください。
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現在は2種類のコーヒー豆を扱っています。ひとつはイタリアの老舗コーヒーブランドであるフィリコーリ・ゼッキーニの深炒り。もうひとつはサードウェーブ系のシングルオリジンを楽しんでいただけるものです。コーヒーの流行は、80年代の深炒りから浅炒りに移り変わり、最近はまた深炒りの味わいを楽しむ方も増えてきているように感じます。両方のスタイルをご用意することで、幅広い好みに応えられればと思います。葉山には個人で焙煎している方も多いので、今後はそういった方々とも繋がって、提供できるコーヒー豆の種類も増やしていきたいですね。

お使いのコーヒーマシンを選んだ理由を教えてください。
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La Marzocco GB5 S 2グループを選びましたが、色をカスタマイズできるのが魅力的で、海と空をイメージしたスカイブルーを選びました。マシンを検討する段階から、カラーは絶対にカスタマイズしたいと思っていました。クラシックなデザインも気に入っています。カフェの建物自体は直線や三角形のラインが多いので、あえて曲線が美しいマシンを置くことで、より存在感を出せると考えました。使い心地としては、クラシックな機械的な動きが好きですね。スチームのパワーもしっかりあって、まるでクラシックカーのエンジンのような力強さを感じます。
グラインダーはMahlkonig E65Sを使用しています。グラインド時間の設定ができることと、PUQpressオートタンパーをつけたことで、スタッフによるクオリティのばらつきがなくなり、一日中安定した品質を保てるのがありがたいです。
今後の目標をお聞かせください。
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コーヒーには長い伝統があり、その歴史と習慣が、今の私たちの暮らしに深く根付いています。朝の目覚めに欠かせないものであり、仕事の活力にもなる存在です。まずはこのお店が、お客さまにとって、そういったプラスの存在になれたらと思っています。
また、次は八ヶ岳などの雪山エリアで、クライミングジムとカフェを組み合わせたお店も出したいと思っています。ドイツではスキー場にカフェがうまく取り入れられていて、すばらしい雰囲気なんです。広々とした空間でクライミングとおいしいカフェも楽しめる場所をつくりたい。自然とスポーツ、そしてカフェ。それらが融合した空間を、これからも広げていければと思っています。 






