開店の背景やお店の特長を教えてください。
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茨木市は人口が増加中で、近隣に大学もあります。そのため茨木駅を利用されるお客様も多く、駅構内で手軽に質の高い飲み物と食事を楽しめる店が欲しいというニーズが高まっていました。そこで今回、茨木駅のリニューアル工事完了にあわせて「デリカフェ・キッチン茨木」をオープンさせました。お客様の多くが駅を利用されていますので、年齢層や職業などが幅広く、さまざまなニーズを満たせるよう心がけました。テイクアウトとイートインの両方に対応することで、お急ぎのお客様にはスピーディーに商品をご提供し、ゆっくりされたいお客様にはゆったりくつろげる空間をご用意しました。お仕事もできるよう各席にはコンセントも装備しています。また、朝、昼、夜いつ来ても満足していただけるようなメニューを揃えています。
メニュー構成と人気のフードメニューを教えてください。
朝はトーストや素焼きパン、スープなどのセットを。ランチにはピザやパスタ、ローストビーフ丼などのカフェ丼、ディナーにはランチメニューに加えて、海老と野菜のアヒージョ、焼きカプレーゼなどおつまみ類も充実させました。中でも、専用のピザ釜で焼き上げたマルゲリータや4種チーズのピザ、しらすと大葉のピザが人気です。また、進々堂やオーサムベーカリーなど近県の有名ベーカリーショップから仕入れたパンを販売し、“パンのセレクトショップ”的な要素も盛り込んでいます。その他、ワイン飲み放題などのアルコールメニューや紅茶のメニューも豊富です。
コーヒーメニューについてお聞かせください。
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コーヒーメニューのメインはアンダーカウンターシステム「modbar」のプアオーバーで淹れるドリップコーヒーです。現在「まろやかコーヒー」と「やわらかコーヒー」、深いコクの「アイスコーヒー」の3種類をご用意しています。「modbar」のプアオーバーは湯量や蒸らし時間など、設定どおりに自動で抽出できるため、いつでも誰でも安定した品質のコーヒーを提供することができ、多くのお客様からおいしいとご好評をいただいています。豆は「UCCカフェマイスター極味(きわみあじ)」の「やわらか仕立て」「まろやか仕立て」「深いコク仕立て」を使用しているため、1年を通して高品質のおいしいコーヒーを出すことができます。今後は、よりクオリティの高い一杯が提供できるよう、スペシャルティコーヒーの販売も検討しています。
なぜ「modbar」のプアオーバーシステムを導入されたのですか?
水量・時間・待機・温度管理をマシンが完璧にコントロールしてくれるので、いつでも誰でも安定した品質のおいしいコーヒーを淹れられるということが一番の理由です。抽出時間も約2分半と、通常のハンドドリップよりスピーディーに提供することができます。また、ボイラー機能部分はすべてカウンターの下に収まり、カウンターをフラットにすることができるため、スムーズに作業が行えます。
加えてスタッフがお客様の方を向いて操作することで自然なコミュニケーションが生まれる、といった接客面でのメリットも大きいですね。お客様に目の前で抽出シーンを見ていただくことによって、コーヒーへのこだわりをアピールできると考えています。「魅せる」ことによる演出効果ですね。さらに、スタイリッシュなデザインや手入れが簡単なことも導入の理由です。導入にあたっては、UCCのQグレーダーの資格を持つ社員の方やラッキーコーヒーマシンの担当者の方と一緒に、入念に味合わせ(調整)を行いました。
「modbar」のプアオーバーシステムをどのように使っておられますか?
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毎回注文が入ると、BONMACのコーヒーグラインダー「BM-450」で豆を挽きます。「BM-450」はグラム単位で設定可能な自動計量機能があるため、非常に便利です。挽いた粉をプアオーバーのフィルター部分にセットし、ボタンを押すだけで抽出がスタートします。抽出が終わったら、金属製のフィルター部分を取り外して洗浄します。コーヒーだけでなく、紅茶の抽出にも使えるのも便利です。
バリスタや開業を目指している方々にアドバイスはありますか?
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やはり、お客様がどう感じ、何を求めているか? お客様目線に立って考え、行動することが大事ではないでしょうか。お客様の声を聞き、ニーズをしっかり捉えて、「この店をどんな場所にしたいのか? どのように楽しんでいただくのか?」をしっかり考えることが重要だと思います。あと、笑顔とコミュニケーションも大事ですね。
今後のお店の目標を教えてください。
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スピーディーにおいしいものを求めている方、ゆったりとした時間を過ごしたい方など、様々なニーズを持ったお客様がいつ訪れても満足していただけるお店。そんな店をスタッフ全員でつくっていきたいですね。毎日来ていただけるよう、健康に配慮した商品をきちんと提供することはもちろんですが、お店に寄ることで「日常のちょっとした幸福感やおトク感」を感じていただけるようなお店を目指したいと考えています。